オクトパストラベラーを途中で投げてしまった理由と感想
最初に言っておくと、別に自分はこのゲームのアンチというわけではない。
ないが、だとしたら何故途中で投げたかという話になるのだけれど、それは単に合わなかったと言う他ない。
当然良い部分もあったが、それ以上に「面白くない」と感じてしまう部分が多くなり、これ以上は楽しめないなと思いプレイを断念。
最終的なプレイ状況は各キャラの1章を終えたところ。
時間にすると15時間程度か。
以下、何が面白くないと感じたか書き連ねていく。
もし、このゲームの購入を迷っている人が見ているなら、こういう側面もあるんだなという風に見てほしい。
オクトパストラベラーは神ゲー!って人にはあまり楽しくない話になるはずなので、ご留意を。
興味を引かれない平坦なストーリー
1章をやっただけでストーリーを語るなと怒られてしまいそうだけれど、物語の最初でプレイヤーを引き込めなかったのはRPGとして致命的だと思う。
8人それぞれのストーリーがあって、それら全てにこの先どうなるかというワクワクを感じなかった。
しかも、それぞれにストーリーがあるといっても展開はほとんど一緒で、人助けする→大した理由もなく旅へ、というパターンがひたすら続いていく。
キャラクターのセリフも予想がつくような古臭いテンプレ台詞ばかりで、正直会話中に何度も眠気が襲ってきた。
ストーリーとは少し違うところで、仲間同士の繋がりが全くないのも気になった。
ゲーム自体がオムニバス形式で進んでいくので、各キャラが独立気味になってしまうのはわかるが、一緒に行動する動機づけや説明が一切なく仲間になるのはどうなのか。
近所のモンスター退治を手伝うくらいならまだ脳内補完できるが、盗賊キャラの盗みを何の躊躇いもなく全員で手伝っているのはちょっと笑った。
いや、仲間が必要だーーじゃないが。
さっきも書いたように、ほとんどのキャラが章の初めで人助けをするような善人なのにも関わらず、無条件で仲間入り。
キャラ心情の整合性なんてあったもんじゃない。
そんな感じで、普通RPGをやる上でモチベーションになるはずのストーリーが、なんのプラスにもならなかった。
長くてダレる戦闘
ストーリー部分がプラスにならなかった0とするなら、戦闘部分は大きなマイナスだった。
プレイ当初は、メガテンやペルソナシリーズのプレスターンバトルに似た本作の戦闘システムを、戦略性がありそうでとても気に入っていた。
しかし敵が強くなっていくにつれ、爽快感がなくただ煩わしいだけのシステムになってしまっていた。
相当なレベル差がない限り雑魚戦でも、弱点を突いてシールドを剥がしてブースト攻撃という手順を踏まないといけないので、バトルがまあくどい。
ボス戦も硬いだけで基本同じで、ブレイク→ブースト攻撃を回復しながら繰り返していくだけ。
しかも画像の通り複数ボス+高シールドがデフォなせいで、倒した達成感よりも長い戦闘が終わった徒労感の方が大きい。
エンカウント率が高いのも戦闘のダルさに拍車をかけていた。
一応エンカウント率半減のスキルを覚えられるキャラクターはいるが、選んだ主人公によっては1章中終盤までそのキャラが仲間にならないという現象が起きる。
また、何故かやたら逃げられない。
これはシステムなのかリアルラックのせいなのかはわからないけれど、とにかく逃げられなかった。
自由度が低くワンパターンなシステムの数々
その他システム面での不満点をまとめて。
まずシナリオ攻略ルートの(ほぼ)固定化。
主人公ごとに章分けされていて、1章をクリアすると別の街でそのキャラの2章フラグが立つ、というシステム的に攻略の順番の自由度が高そうに見える。
しかし1章と2章では適正レベルが20ほど違うため、結局他の1章キャラを回り終えてから進めることになる。
ひたすら1人でレベルを上げていけば自由な順番で攻略できるのかもしれないが、果たして何のためにこのシステムはあるのか。
そしてフィールドスキル。
それぞれ固有のスキルによって、町のNPCがただ話すだけの存在ではなくなる…と思ったのは最初のみ。
結局新しい町に着いたら、ひたすら情報をききだし、盗めるだけ盗み、邪魔な場所に立っている村人を倒す、という余計な作業が増えただけ。
手間の割に大した旨味もないので、ただただ面倒だった。
全ての点に言えるのがワンパターンということ。
いつになっても変わりばえしないため段々やる気が削がれていき、結果最後にはゲームを投げることになった。
まとめ
主な不満点はこんなところか。
勿論色んなところで言われているように、グラフィックは本当に素晴らしかった。
画像ではわかりづらいものの、雪や水の表現は感動するレベル。
それ故に最後までプレイできなかったことには少し心残りがあるが、まあ合わなかったんだから仕方ない。
Amazonレビュー等で評価が高い作品ではあるけれど、こんな風に楽しめなかった人もいるよという話でしたとさ。